5月23日に開催したオンラインイベント「重度自閉症の息子と歩んできた道」には、70名近くの方にお申し込みいただきました。
重度自閉症、重度訪問看護、障害者の一人暮らし・・・・これらのキーワードが、いかに多くの方に響いたのか、とても理解できる回となりました。
今回のスピーカーであった財部さんのお話は、重い知的障害のある人がなぜ一人暮らしの選択に至り、それを実現させていったか、そのために親はどう動いたのか、その話を聞くまでは想像すらできなかったかもしれません。
重い知的障害者は、将来は入院か入所、グループホームと、選択肢は限られているものと思われていますが、ヘルパーの支援を受けて一人暮らしをするという選択肢もあるのだという、貴重なお話を聞く機会となりました。
またご参加いただいた中には、大学の先生、多くの学生さんまで学びの時間としてご参加いただきました。
将来福祉の世界で頑張るであろう若い世代に聞いていただいたことは、本当に嬉しいことでした。
今回のご報告は、イベント終了後に皆様からいただいた「感想」を掲載させていただきます。

■現場で起きている事、財部さんとご家族のこれまで、またこれからへの想い、良く分かりました。
福祉をより良くし、障がい有無に関係なく子供の幸せを願う親、子が安心出来る世界にするために、今、私に出来る事を引続きやっていく覚悟が深まりました。
■財部さん今日はお疲れでした。
ゆうと君とうちの息子は同級生ですが、最近はなかなか会う機会も話す機会もなく、このような機会があり参考になりました。
卒後の将来を考えると不安でいっぱいですが、色んな話も聴けて元気ももらえました!
ありがとうございました。
■サテライト生活の実態や費用の面など・・・
具体的に聞けたのでとても良かったです。
■財部さんのガッツに脱帽でした。
あまり無理されんごとしてくださいね~
■とても詳しく説明してくださり、分かりやすかったです。
学ぶことがたくさんありました。本日はありがとうございました。
■相談支援専門員をしています。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
■語りつくせないほど沢山のご苦労があったと思います
笑顔でお話下さり希望をいただきました。ありがとうございました。
■私はまだ学生で、今回初めて障害の子をもつ保護者の方の話を聞きました。
今まで障害の特徴などは学んでいましたが、実際にどのような制度があるのか、どのように過ごしているのかなど詳しくお話を聞くことができ良かったです。
今回学んだ内容をこれから保育者となる者として、しっかりと覚えておき、今の課題点などを理解したうえで発信することができるようになりたいと思います。
■本当にいい時間だったと思います。始まりの予感。。
きっと広がって繋がっていきます。
■重度自閉症を抱える人にとって教育と福祉の壁が・・・
大きいものであることを知ることができました。
対人援助職を目指すものとして、障害を抱える人のより良い福祉を目指すことが大切だということはもちろん、教育の困難への理解もより深めていきたいと思いました。
■貴重なお話をありがとうございました。
サテライトという選択肢があるのだということを知ることができました。
大変な経験もあったと思いますが、それを自分の手で乗り越えようとしていらっしゃってすごいと感じました。
また、保育者を目指している者として、教育と福祉の壁という言葉はとても印象に残りました。
その壁を無くせるようにするためにも、障害のあるお子さん、親御さんのために何が出来るのかを日々考え、最善の保育を行っていきたいと思いました。
■大変参考になりました。
出来れば、特例の取り方(支援時間の確保、誰にどのように相談したのか)等を教えていただければ、有り難いです。
■実際に子育てをされている保護者の皆さんの・・・
お話しを聞く機会はとても貴重だと思うので、とても勉強になりました。
保育者の立場から何ができるのか、これからたくさん勉強したいと思います。
本当にありがとうございました。
■今回、財部さんのお話を聞いて
重度自閉症の子どもを育てることの大変さを知ることができました。
初めは光の見えないトンネルの中にいるとおっしゃっていましたが、今では息子さんと向き合いながら、自分の事や息子さんのことを私たちや同じ自閉症の子どもをもつ保護者の方など様々な方に発信してらっしゃって、すごいと感じました。
また、教育と福祉は違うことを知り、その中でも教育が大変ということを学ぶことができました。
今回はオンラインイベントに参加させていただき、なかなか聞くことができない話を聞いたり今まで知らなかったことを沢山知ることができました。
ありがとうございました。
■本人、家族のこれからの生活のヒントや学びがたくさんありました。
ありがとうございます❗️
うちは子ども2人で 次男は知的重度で今のところ穏やかタイプなので、生活介護・施設入所できたら…と考えています。
長男は支援学校を卒業して4月からA型事業所で働いています。
区分認定は2です。
もし一人暮らしとなると24時間ヘルパーさんをつける必要はないとはいえ、それなりに見守りが必要です。
そんなタイプの支援の広がりも期待したいところです。
本日の学生さん達が参加は、未来に希望が持てて心強く感じました。
■重度自閉症とは
どの様なものなのか、「かーむ」について、サテライト生活とは何か、どんなコミュニケーションをとるのか、在宅の支援が足りないという現実、重度自閉症の方はどの施設を利用しているのか、等々沢山のことを学ばせていただきありがとうございました。
とても有意義な時間になりました。
今回のイベントで自分はまだ知識不足だと感じたのでこれからも色々な知識を習得していきたいと思います。
※かーむ→福岡市独自で行う強度行動障がい者集中支援事業を実施する拠点
■今日は貴重なお話をありがとうございました。
財部さんの実体験のお話で、一人暮らしに必要なこと(福祉サービス、資金、住居、サービス提供責任者、医療との連携)、今の課題(資金面、コロナ対策、災害対策)など具体的なお話はとても勉強になりました。
そしてこの暮らしに変えたことで、本人も家族も変わった、穏やかに生活できているということが、何より素晴らしいと思いました。
退院後の行き先がなかったことがきっかけになったと話されていましたが、暮らしを変えていくのはそれぞれのタイミング、きっかけがあるかと思います。
しかし、その決断をするためのセーフティネットをはっておくこと、支援チームを作っておくこと、これが重要だと再認識しました。
基幹相談の方が賛同してくれたというお話を聞き、相談支援専門員の役割の大きさも感じました…支援者にももっと知ってほしいと思いました。
本当にありがとうございました。資料をいただければ嬉しいです。
■財部さんが、本音で話してくださったので有難かったです。
現在進行形、実体験、すごく分かり易かったです。
私も、この先の事を考える時の参考になりました。有難うございました。
お互いに感染症に気を付けながら、日々を楽しめるように生活できますように。
■整理された話をして頂き有難うございました。
今は、ヘルパー不足を言われている状況ではないかと思いますが、ヘルパーさんは、頼めば24時間対応してもらえるものでしょうか?
■本日は貴重なお話をありがとうございました。
「知ることが大切」「当事者一人ひとり、当事者家族一人ひとりによって最適解が異なる」とのお話が特に印象に残りました。
誰にでも、どんなケースにも通用する魔法や近道はないからこそ、知り、理解し、具体的な手立てを考え、それを実行していくことが重要だと考えました。
そして実行し「続け」ていくことの大切さと、その大変さを考えるにつけ、まさに「手と手」を取り合っていくことが必要不可欠なのだと感じました。
まだまだ知らなくてはいけないことが多くあると思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
■本日も貴重なお話をありがとうございました。
お母さん達が明るく、さらっと周りに話される言葉の後ろにある出来事、日常に在宅で繰り返されている現実は知らないことばかりです。とても想像が及びません。
一人の住民として、関心を持ち、色んな方と暮らしていきたいと思いました。
■今日は息子さんの生い立ちから今、1人住まいの話しまで
すごく素敵なお話しや私の息子の実になる話しっていうんですかね、聞かせて頂いて本当に勉強になりました。
ヘルパーさんが料理をして息子さんがその側で料理が出来るのを待つ姿の動画がすごく印象的で息子さんは、このヘルパーさんをすごく信頼しているのが分かりました。
「信頼」って本当に大事ですよね。
今日は何だかパワーを頂いた感じです、ありがとうございました。またその後のお話しも聞きたいなぁと思いました。
■財部さんのお話を伺うのは今回で二回目です
改めて財部さんの行動力に感心しました。我が家にも知的障碍の息子がいます。
知的障碍者やその親の為に、施設を立ち上げようと思っていますが、計画がスムーズに行かないとモチベーションが下がってしまいます。
しかし、本日 財部さんのお話を聞いて又モチベーションが上がって来ました。
本日は貴重なお話をありがとうございました。参加して本当に良かったと思いました。
■今日はありがとうございました。
息子が同い年と同じ障害や特性を持っていることで共感する部分が多くありました。
母親としての思いや苦労も、そうそう!と頷きながら聞かせて頂きました。
福祉と教育の違い、壁も本当に同じ思いです。
コロナ禍での支援学校の取り組みには怒りしかなく、それでも学校の意識を変えたい!と思ったりもしましたが、一人の力では簡単に動かせる相手でもなく…学生生活も残り1年もない中で、そこにエネルギーを使うより、卒後に何かができないか?という方向に舵をきろうかと。。
問題はたくさんありますが、財部さんの今日のお話をきかせて頂きとても参考になりました。
うちも近いうちに相談をさせて頂くかもしれません。その時はよろしくお願いします。
今日はお疲れ様でした。
■本日は貴重なお話を聞かせていただき誠にありがとうございます。
なかなか知る機会のない保育学生の学びになったのではないかと思います。
福祉と教育の壁についてですが、本学では、文科省管轄の「幼稚園教諭」と厚労省管轄の「保育士」の2つの免許・資格を取得させるカリキュラムになっています。
まさに「教育」と「福祉」です。学生たちは2年間(もしくは4年間)の学生生活の中で、その2つをうまく消化しているようです(もちろん難しい学生もいますが…)。
なんとなくですが、このカリキュラムは、小学校以降の教育と福祉をつなぐヒントになるのではないかと思いました。
ということで、本日の感想と「どうすれば福祉と教育の壁はなくなる(低くなる)のか」を課題として提出させますので、後ほどショートメールにて添付したいと思います。
※頂きました!学生さんたちの真っ直ぐな思いと、自分がやれること、やるべきことを真摯に考えてくださっている内容に、一同感激しました。
■財部さんの行動力に感銘を受けました。
結集した力が生まれていて、素晴らしいと思いました。
我が家と比較してしまい、気遅れする思いです。💦💦💦🙇🙏
■18歳以上の障害者が一人くらしを始める為の資金として
年金の他に生活保護を受給する事が考えられるわけですが、生保以外に、現在の行政的な処置はないのでしょうか?
強行者基金を立ち上げる等の親の会や民間による方法しかないでしょうか?
■初めて参加させていただきました。
独り暮らし、大丈夫?と、はじめは思ってしまいましたが やってみなければ始まらない 大きな一歩だなぁ!と、思います。
お母さん達の、安心できる人に とにかく預かって欲しい、という切実な叫びも 大きくうなずきました。
預けなければ良かったと思う人にではなく 子どもが満足して帰ってくる相手 そうだよなぁ… 難しい課題ではあるけれど 発信しなければ繋がらない 発信しなければ伝わらない 私もほんの少し、知ることができて良かった。
ありがとうございました。
■障がいについては、大学で学んでいたつもりでしたが
新しく知ることがとても多く、まだまだ学習が足りていなかったと気づくことができました。
また、保護者の方の苦労は想像していたよりも多く、そのような状況を知らなかったにも関わらず、自分は障がいについて理解していると思っていたことに恥ずかしくなりました。
今回、保護者の方の苦労や支援の場が不足していることを知ることができたため、この気づきを大学の友人にも共有していこうと思います。
貴重なお話を本当にありがとうございました。
■いろいろと新しい話や
共感できる苦労話が聞くことが出来てためになりました。
■今日は貴重なお話を聞く機会をいただきありがとうございました。
お話をうかがっていて、きっと似たようなケースがあっても、私たちの地域では実現は困難だろうなと思いました。
私たちの地域には、重度訪問介護事業所が少なく、あったとしても肢体不自由の方の自立生活を支えるためのものであって、知的障害者は想定外だと感じるからです。
また、相談支援員も数が少なく、困難ケースをたくさん抱えていて、少ない社会資源の中で、ギリギリでも家庭内でやっていくしかないという話はよく耳にします。
やはり、親が動けるうちに動くしかないのだと、腹をくくっております。
チャットでヘルパーに関する質問をさせていただいたのですが、時間が足りなくて聞けなかったのは残念でした。
他の方も質問されていましたが、そこが一番知りたい部分でした。
動画では、二人の女性ヘルパーが食事の支度をしていらっしゃいましたが、お風呂やトイレ、不穏時の対応など、性差、体格差、体力差にどのように取り組んでいらっしゃるのか聞いてみたかったです。
また、未成年で学校に通われている今と卒業後とでは、おそらく本人を取り巻く環境も人間関係も違ってくると思いますが、これから進路などを考えるにあたって、親元を離れた状態で、どう将来のことを決めていくのか、というのは非常に興味があるところです。
今回、財部さんの息子さんが落ち着いて自立生活を始められ、ご家族も安心して好きなことができるようになってとてもよかったと思います。
今後も発信を続け、こういう選択肢があるんだよ、家族で抱え込まなくてもいいんだよ、と、全国の悩める家族に希望の光を灯し続けていただければいいなと思いました。
■実際に保護者の方の声を聞くことができて本当によかったです。
実際にお話を聞くことで、授業では学べないことを学ぶことができ、保育士を目指す自分にとって欠かせないことだと改めて実感しました。
今回学んだことを自分の中だけにおさめるのではなく、しっかりと理解した上で次は自分から発信していくことが大切だと思いました。
また、教育と保育の壁に関して、互いに理解出来るよう、意見交換などで話を深め、自分の立場からだけでなく、相手の立場からも考えるようにしていくことが重要だと考えました。
私も常に相手の立場を考えられるよう心掛けていきたいです。
■私は息子が2年半前に自閉症と診断されてから
初めて発達障害について学んでいく中で「強度行動障害」について知りました。
今回お話を伺って感じたのは、ご本人様への支援ももちろんですが、支える側(保護者や支援者の方)のサポートや地域の理解も欠かせない、ということです。
症状は少し違いますが、私は母が鬱病だったので、パニックを起こした時にどうしてよいか分からず、ただ怖くて孤独を感じていたことを思い出しました。
さまざまな病気や障害について、少数派の方たちのことはまだまだ正しい情報も世の中に渡っていないので、先ずは「伝える」活動をこれからも頑張って進めていきたいと思います。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。 実体験を交えたお話はよりリアルで分かりやすく、響くものがございました。
今後ともどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
■この度は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
財部さんご自身のことは存じておりましたが、何かを検索中だったか、ふと講演されることを知り、外部からの申し込みでしたが、ご丁寧にご案内いただきまして、また参加させていただきまして本当にありがとうございました。
小さい頃の様子、療育の時期や内容、中3から変化が大きかったというお話等が同い年の自閉症の娘と多々重なりましたが、目の前の娘が独り暮らしをするとは到底考えられず、それまでにたくさんのご苦労とご努力がおありだったんだろうと思いました。
動画などもみせていただいたことから、様子がより分かりやすかったです。
たくさんのヘルパーさんが関わっておられることにびっくりしました。
高校を卒業されたらどんな生活をされていくのかなぁと思いました。
お父様や妹さんのこともお話しくださいましたが、特にお父様の想いももう少し伺ってみたかったです。
ひとりっ子のうえ近くに頼れる親戚などがいないことから、この先どうしたらいいんだろうと思いながらも時間ばかり過ぎてしまっていたので、真剣に考えなければと改めて思うことができました。
本当にありがとうございました。
■実は、何年前だったか、ふくふくプラザのホールで「道草」上映会を企画したのは、私です。
当時、北古賀さんの感想を読んで、とても嬉しく思いました。そして今日、財部さんからも「きっかけの一つになった」と言っていただき、またまたうれしかったです。
企画したきっかけは、単に私が観たかっただけなのですが😅でも、関東まで観に行くのは交通費がかかるので、自主上映会を企画しました。
ところが、大雨の中、沢山の皆さんに観に来ていただけて、とても驚きました。
財部さんが「一人暮らしが良いか悪いか、映画で答えを出しているわけではないけれど、私は『あり』と思った」というお話、心に響きました☺️
私は、16年前くらいに自立生活企画で働いていました。
当時の同僚に今日のお話、伝えます。 ただ、映画の後、反響が大きくて、同僚もとても忙しくなったそうです。
財部さんは、どのようにして人材確保されているのか、教えて欲しいです。
今日も有益な企画をしてくださり、ありがとうございます‼️
などなど、たくさんの感想を頂きました。
皆様、ありがとうございました。
このほか、タイムアップによって答えられなかった回答や、終了後アンケートでもお寄せいただいたたくさんのご質問を、財部さんから後日回答を頂き、ご参加いただいた皆さまにDMにてお伝えしました。
次回は「オンラインカフェ」です。
また皆様にお会いできることを楽しみにしております。

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